平成28年0414熊本(昭島) | 株式会社トランス・グリップ
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本日のブログ記事を担当します、昭島営業所の蒲生です。
4月14日21時26分九州地方で地震の速報!
私は納品先のオーナー様から熊本で地震が起きたと知らされましたが、まさか大地震とは最初思いませんでした。
しかし、納品先のオーナー様からこっちに来て地震速報を見てみろと言われ、見ると震度7!
この時、東日本大震災の事が頭によぎりました。夜が明け地震の被害状況がだんだん明らかになり、震災のもの凄さを感じました。
4月18日に、私が現地へ応援に行くことが決まりました。
20日移動日、21日から福岡県(筑後センター)との予定だったので、すぐに応援の準備をしました。
20日に佐賀県入りし21日から配送をすることが決まり、先に陸送をかけたトラックがセンターに到着していて、「ヨシ!やるしかない!」プロドライバーとしての責任感MAXに切り替わりました。
最初に配送に行った場所が、熊本県益城町方面でした。
九州自動車道も、植木ICから先は、車輌通行止めになっていましたが、経済産業省より許可を頂き、「物資搬送中」の紙を持参していました。ダッシュボードの上に提示して、植木IC~益城熊本空港ICまで通行させていただきました。
しかし、路面はところどころ凸凹で、特に、道路と道路の繋ぎ目の部分が少し段差になっていました。アスファルトで補強してはあるものの、ガタガタ状態で、『制限速度も50キロ規制』でした。
走行しているうちに、熊本県に差し掛かり、民家の屋根の上にブルーシートがかぶさった風景が目に入る様になり、被災地にだんだん近づいている事を感じました。
熊本ICを通過し、路面も凸凹が多くなり、熊本益城空港で降りた際に、車中泊で避難している場所の横を通り、出口へ。
配送で最も重要な燃料…東日本大震災で給油するのが困難である事を実感していた私は、給油が困難なのか心配でしたが、IC降りて直ぐのガソリンスタンドで給油をし、混雑もなく無事に給油する事が出来ました。しかし、また、いつ地震が来るか分からない為、毎日給油を実施しようと決めました。
ガソリンスタンドで最初に行く店舗様を地図で最終確認し、向かいました。
街中に入ると、建物が崩れ、電柱が横になっている状態で、建物の崩れた瓦礫が道路にまで崩れてきていました。途中で崩れた建物が通行を妨げ、通行止めとなっていて、迂回する指示が表示されていたので、店舗様の方角を確認し、迂回を始めました。
「路地は絶対進入しない」「幹線道路で迂回」…長年の方向感覚で、思っていた道路に繋がり、無事最初の店舗様に到着することができました。
納品する前に、お店様に挨拶をしに行き、店内を見ると棚にほとんど商品が無い状態でした。しかし、商品を求め買いに来るお客様で店内は混雑していました。その日は、雑貨商品(主に日用品類)を納品しましたが、1店舗に納品できるアイテム数は限られており、とても棚を埋めるだけの商品はありませんでした。
数日後、私は固定のコースを配送する事になり、熊本県喜島町~城南~松橋方面の店舗を受け持ちました。
最初の頃は、九州自動車道も途中で一部通行止めになっていましたが、通行可能になり、しかしながら、一部分片側交互通行でした。状況的には、道路が波打っている状況で、道路と道路の繋ぎ目が一か所大幅に陥没していました。高速道路でしたがその状況では、一旦停止しなければならなく、停滞渋滞が発生。渋滞9キロを通過するのに、掲示板では80分となっていましたが、実際は、渋滞を抜けるのに約150分かかってしまいました。
熊本空港益城ICで降り、そこから一般道で最初の店舗様まで、約40分。センターから出発して3時間弱でした。
夜になってしまい、各お店様の納品時刻から大幅に遅れてしまって、納品する前にお店の中に入り謝罪しまいた。しかし、どこのお店様も、「来てくれてありがとう」の言葉。定時時刻4時間遅れにもかかわらず、店舗の入り口で「お待ちしていました」「ありがとう」と。
大幅に遅れてしまい申し訳御座いませんと謝罪したところ、オーナー様、店長様が、「配送員さんが来た時間が定時時刻だから大丈夫だよ」と言っていただき、来ていただけるだけ感謝しますと、心に沁みる言葉を貰いました。
このとき、私は、何が何でも商品を必ずお届けする。「ロジスティクス精神」で取り組む事を再確認しました。
道路陥没・地割れ・雨が多く悪天候・道路渋滞など配送する条件としては最悪な条件。
しかし、災害に遭われた人たちの為に、プロドライバーとして、ロジスティクスとして、熊本にて命がけで仕事をさせていただきました。
知らない・話したこともない熊本の人に、話しかけられたり、ご苦労様です、頑張ってくださいと声を掛けられたり。
小さい子供さんにまで、ありがとう、頑張ってくださいと。親御さんに言って来なさいと言われたのかも知れませんが、嬉しかった言葉です。
最後に熊本の応援に関して、私は、人生の中で良い経験をしたと思います。
特に人の温かさを感じ、責任感の強い仕事が出来ました。自分でやらなくて誰がやるという強い気持ちを持つことが出来ました。
以上、昭島営業所 蒲生の投稿でした。
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